在宅医療をご希望の方へ
広い意味では、患者さんが自宅で診察や投薬、点滴や酸素投与などの医療行為を受けること全てを在宅医療といいますが、狭義には下に説明する「訪問診療」を受けることを指します。
外来受診をご希望の方へ
風邪などは早めの受診が大切です。
高血圧、糖尿病、高脂血症などについても、定期的な通院でコントロールしていくことで心筋梗塞・狭心症、脳梗塞などの余病を防ぐことが重要です。
また、胃痛や胸焼け、下痢、便秘などの消化器症状はもちろん、「何となくだるい」「食欲がない」「ちょっと気になることがある」など、お気軽にご来院下さい。 併せて、どこの診療科にかかればいいのか迷っている方もご相談下さい。 適切な病院、診療科へのご紹介も致します。
次の様な症状がある場合、お早めにご相談下さい。
- ● 発熱、咳、喉の痛み
- ● 腹痛、頭痛、胸の痛み、動悸
- ● 嘔吐、下痢、血尿、便秘
- ● 倦怠感、体重減少 など
※ 不定愁訴(原因のはっきりしない体の不調)についてもご相談下さい。
気管支炎について
気管支炎とは、気管支に炎症を起こした状態のことをいいます。
息を吐く時にゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がしたり、呼吸が困難になるのが特徴です。初期の段階では鼻汁やくしゃみなどが起き、場合によっては熱が出ることもあるため、風邪と判断してしまうことがありますが、風邪が治りかけている様な状態のままいつまでも咳だけが出る場合は、気管支炎の可能性があり、症状が進むと、多呼吸や激しい咳を伴う呼吸困難が起こってきます。
肺炎について
肺炎は、ウィルスや細菌による感染症、薬剤、アレルギー、誤嚥など、様々な原因によって肺に炎症が起こり、呼吸障害を起こす病気です。最も多いのは、風邪を引いて体力が低下している時に、ウィルスや細菌などの微生物が空気中から肺に入って、2次感染を起こすケースです。
肺炎球菌のような細菌性肺炎、ウィルス性肺炎のほか、マイコプラズマ菌、真菌(カビ)といった微生物による感染性のもの、間質性肺炎のように非感染性のものも含めて、広く肺の炎症性疾患を肺炎と呼んでいます。それぞれ症状や治療法が違うので注意が必要です。
また、インフルエンザのシーズンにおける細菌性肺炎では、50~60%が肺炎球菌によるものとなっています。この肺炎球菌は、健康な人の口の中に常在していることが多く、体力が落ちているときや、免疫力が弱くなってくると肺炎を引き起こします。
生活習慣病について
生活習慣病とは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風といった生活習慣や体質によって起こる慢性疾患のことをいいます。
生活習慣病は無症状な事が多く、また病気が進むと様々な合併症を引き起こします。 特に心臓病、脳卒中、大動脈の病気、腎臓病などの重篤な病気のリスクが高まります。治療については、生活習慣やライフスタイルを変える事から始めますが、食事の取り方、内容、運動の種類や量、嗜好品(たばこやお酒)、睡眠時間、ストレス管理に至るまで、幅広く考えていく事で効果的に進める事ができます。
◇ 高血圧
血圧が高い状態が続く事で血管の壁に圧力が掛り、その結果血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられております。
◇ 糖尿病
糖尿病は、膵臓から出る、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが弱かったり、量が少ないなどの原因で血糖値の調整ができずに、高値になってしまう病気です。高血糖が続くと、糖尿病合併症(神経障害・網膜症(眼の病気)・腎臓病)や、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす可能性もあります。
◇ 脂質異常症
脂質異常症とは、血液中を流れるコレステロールや中性脂肪などの脂質成分が適正な範囲を超えて上昇した病態のことを言います。食事から取り込んだ脂肪分は腸管から吸収されて、肝臓で再処理を受けたあと、血液を通して全身へ運ばれ、エネルギー源あるいは細胞を造る材料として適切に利用されます。この収支バランスが崩れると血液中に脂質成分が過剰に溜まった状態が脂質異常症です。
◇ 痛風
痛風とは、足の親指のつけ根などの関節に炎症を起こして、強い痛みを伴う病気です。血液中の尿酸値が高いと、関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い炎症を起こします。
発作的な痛みの症状がおこるため、痛風発作と呼ばれています。発作が続くと足首や膝の関節までも痛み始め、発作の間隔が次第に短くなり、関節を破壊していきます。30代、40代男性での発症が多く、女性は痛風全体の1~2%くらいの割合で、男性に圧倒的に多い病気です。